シタデルカラー(CITADEL COLOUR)

シタデル・ペイントシステムCITADEL PAINTING SYSTEM

ゲームズワークショップが販売する「シタデルカラー」の塗装方法。
ウォーハンマーの精巧なミニチュアを美しく仕上げ、簡単に塗装できるように作られている。
色相環や明度・彩度などの専門知識が無い初心者でも、最適な組み合わせが用意されているので、順番に塗装していけばキレイに仕上げられる。
※「方法」であり「規則」ではないので、これに囚われずペイントを楽しもう!

Classic Method クラシック・メソッド」と「Contrast Method コントラスト・メソッド

【BASE】を使った従来通りのペイントシステムと、新たに加わったカラー【CONTRAST】を使用したペイントシステム。
下記の「バトル・レディ」「パレード・レディ」のどちらを選択しても、選ぶことのできるメソッドだ。
  • Classic Method クラシック・メソッド

    【BASE】【SHADE】【LAYER】を使用(【DRY】でハイライトを加える場合もあり)。
    従来の「ペイントシステム」に準じ、カラーを重ねていくので時間はかかるが、非常に見栄えの良い仕上がりになる。
    主に【BASE】⇒【SHADE】⇒【LAYER】or【DRY】の順に使用される。
    隠ぺい率の高い【BASE】を使用するので、濃い色から塗っていくと良い。
    絵画で言うところの油絵の塗り方に似ている。
  • Contrast Method コントラスト・メソッド

    【CONTRAST】を使用した新しい塗り方。

    【CONTRAST】は一度塗っただけで【BASE】と【SHADE】を塗ったような効果が出るので、「クラシック・メソッド」よりも少ない手順で塗装できる。
    明るい色から様子を見ながら塗っていくと良い。絵画で言うところの日本画の塗り方に似ている。
    下地を明るい色にしておくと色が透けて見えてハイライト効果が出る。
    筆ムラが気になる場合は「コントラスト・メディウム」を少量加えることをオススメする。
    主に「バトル・レディ」状態に仕上げるのに最適。

Battle Ready バトル・レディ 」と「Prade Ready パレード・レディ

どのようにミニチュアを仕上げるかによって、どちらかを選択してみよう。
「バトル・レディ」は時間をかけずに必要最低限の仕上がりを目指し、「パレード・レディ」はある程度時間をかけ見栄えの良い仕上げを目指す。
  • Battle Ready バトル・レディ

    簡単なペイント手順で素早く仕上げ、すぐにゲームで使用する状態にできる。
    【BASE】【SHADE】【CONTRAST】を使用。
    「コントラスト・メソッド」と相性が良い。
  • Parade Ready パレード・レディ

    「バトル・レディ」の状態からさらに手順を重ね、より見栄えの良い状態にする。
    【DRY】【LAYER】【TECHNICAL】も使用。
    ある程度「バトル・レディ」状態にしておき、気が向いたら「パレード・レディ」に挑んでみよう。

従来の塗り方

  1. 塗装前

    01塗装前

    これが塗装前の組み立てただけの状態。
    外国製のプラモデルと聞くと精密さに欠けると思われがちですが、見ての通りそんなことはありません。
    ウォーハンマーのミニチュアのディテールの細かさは驚くほどです。

    このミニチュアの大きさは高さ3センチほど。
    そのコンパクトなサイズに細部まで作りこまれています。
  2. ベースペイント

    02ベースペイント

    シタデルカラーのBASEシリーズで色を塗った段階。
    ミニチュアの基礎となる色を塗った状態です。

    いきなり塗ってもよいですが、あらかじめシタデルベースコートスプレーなどで下塗りしておくとカラーの食いつきが良く、より良い仕上がりになります。

    BASEシリーズは下の色を隠す「隠蔽性」が非常に高く、下塗りに黒色を使っても問題なく発色します。
    なので失敗してはみ出しても、また上から塗ってカバーできます。
    水性塗料なので薄める時、筆洗いの際は水道水で問題ありません。
    シンナーを使わないので臭いも気になりません。
    乾いてしまえば耐水性を持つので色落ちもほとんどしません。
  3. シェイドペイント

    03シェイドペイント

    シタデルカラーのSHADEシリーズで陰影を付けた段階。

    SHADEシリーズは粘性が低くさらさらしていて、絵の具を溶かした水のような塗料です。

    それをアーマーの筋やくぼみなどに溜まるように、BASEを塗った上から塗っていきます。
    シタデルカラーは乾くと耐水性を持つのでこのように上から塗っても色落ちしたりしません。

    陰影だけでなく、ウェザリングなどの汚し表現にも使うことが出来ます。
  4. ドライ&レイヤーペイント

    04ドライ&レイヤーペイント

    シタデルカラーのLAYERとDRYを使ってハイライトをつけた状態。

    SHADEの時とは反対に出っ張った部分に明るい色を塗る。
    これにより奥まった所は暗く、出っ張った部分は明るくなりミニチュアに立体感が出ます。

    LAYERやDRYにはBASEに対応した明るいトーンの色があり、対応した色で塗ることで簡単にハイライトの色を決定することが出来ます。
  5. 【オマケ】

    05【オマケ】

    色調を整え、台座の部分にも塗装をくわえた状態。

    TECHNICALシリーズを台座に塗ってコンクリートの地面を表現。
    TECHNICALシリーズは塗料に粒子が入っているものは塗るだけでリアルな地面の表現が出来たり、その他オイル汚れ、粘液や血糊など様々なことを可能にするぞ。